食欲との終わりなき闘い
僭越ながら私は、いわゆるボディメイクというものを嗜んでいる。
いけてるカラダになりたいの。
そんな身もふたもない動機からスタートし、
かれこれ三年目である。
学生時代はごりごりの体育会所属であり、
食えよ増やせよ(体重を)の世界で生きてきた。
その辺のことは過去にも書いている。
お弁当という言葉が想起させる絶望的なトラウマ - 気儘なエクリチュール
とにかく食べる量が尋常ではないのだが、
それを上回る運動量によって、体重は漸減もしくはキープといった生活であった。
そんな飲み会での残飯処理マシーン
が社会に放たれ、運動をしなくなったらどうなるか。
聡明な私には即座に予測がついた。
太る、と。
そこで、どうしても太りたくない私は、大学卒業とともに食事制限と筋トレを始めたのだ。
筋トレは学生時代からやってきたため、それを続ければ問題はないとして、
食事制限、こいつが強敵だった。
これまでの異常なご飯の量から、
もう通常の食生活では満足できないカラダになってしまっていた。
ガマンできないの.........♡
もっとちょうだい?
と上目遣いでおねだりしてくる胃や口や脳みそ
に対し、
お前なんかサラダチキンだけ食べときゃいいんだよ!
と突き放すことの辛さたるや。
1日1000kcalほどで過ごす毎日.....
(良い子は真似しないでください。ほんとに。)
俺だって本当はお前に幸せな思いをさせてやりたいんだよ......
と夜毎ベットで泣き濡れる生活。
この一人二役で乗り切ったといっても過言ではない。
それから三年、、、
おかげで私の胃は小さくなったかと言うと、
むしろ肥大した。
普段節制を強いられていると、2週間に一度くらい、猛烈にガマンが出来なくなり、
爆食いしてしまうのだ。
それはもう本能のようなもので、抗えない。
その時にものすごい量を食べてしまうので、
胃が以前より大きくなった。
基本的に節制はできているから体重も減ったのだけれども、胃は膨らんだ。
だから、この食生活に慣れるどころか、
日毎辛さを増しているのではと思わざるを得ない。
なにごともやりすぎはよくないということを思い知った話。