デング熱にかかったよーインドネシアでの入院記録
デング熱にかかったよ。
赤道直下のこの国はまさに雨季を明けようかといった時分のこと。
「デング熱、なんそれ!?」
突然襲い掛かる高熱、全身の倦怠感と痛み。
ただ事ではないと理解するまでにそう時間はかからなかった。―――
これはコロナ禍のインドネシアでデング熱にかかり、更には入院までした男の情けない記録である。。
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というわけで、今回はコロナ禍で病気にかかったらどうなるのかといったことを、
実際にデング熱にかかって体当たり取材してきました。
わざとですからね、わざと。
コロナだとシャレにならないと思ったので、デング熱にしておきました。
それにしてもデング熱、めちゃくちゃしんどかったです。ほんと気を付けてくださいね。
それでは今回は、
・デング熱どんな感じ?
・ジャカルタで今入院するとどんな感じ?
の2本立てです。よろしくお願いします。
・デング熱ってどんな感じ?
ググるとたくさん詳しいことは出てくると思いますので、割愛します。
とやってしまうとこの記事の存在価値が0になるので、
ただでさえ限りなく0に近いのはさておき
体験したことを書いていきます。
まず感染源ですが、蚊です。
デング熱ウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。
聞いた話ですが、ネッタイシマカという種類の蚊が主に感染源となりうるらしく、
こいつは昼間に低いところ、足を刺してくることが多いやつみたいです。
人から人へ直接は移りません。蚊が間に入ります。
次に潜伏期間。
これは3~7日くらいが一般的みたいですね。
以上から大体の心当たりは洗い出せるのですが、なんせ蚊。。
いつも刺されているし、私にはよくわかりませんでした。
◆症状、完治までの道編
症状が出たのが4月2日の午後、完治したのが4月16日でした。
およそ2週間ですね。
【症状】ー私の場合ー
・高熱(最高40.5℃)
・全身倦怠感
・筋肉痛
・目の奥の痛み(こいつが典型症状のようです)
・全身の発疹、赤み、からの痒み →こいつは終盤に来ます
とにかく血小板の数値がめちゃめちゃに下がる病気らしく、出血すると血が止まらなくなったり、最悪の場合脳出血とかまでいっちゃうっぽいですね。
その日私は朝からゴルフに行っていたんです。
終わってからご飯と少しのビール、アイスなんか食べちゃって、
今振り返るとこれが最後の晩餐ってやつでした。
家に帰ってきたのが15時頃、
まず異常なまでの身体の倦怠感があらわれました。
けれどもその時は、「ゴルフで疲れたのかな?マッサージいった方がいいかな?」くらいに考えてました。
そのため、まずは湯船でゆっくり。。。
普段は10分より長く浸かってられないのですが、この時は1時間くらい入り続けてました。
なんか湯船から出るのがダルい感じでしたね。
それでも倦怠感が取れなかったため、今度はプールへ。
水に入ると、、
sssssさっっっっっっっっっっっ
ついにただ事ではないと理解した私。
熱を測ると39℃。
”とりあえず寝てから考えましょう”という偉い人の言葉だけを頼りに次の日を待つことにしました。
めちゃくちゃに悪寒で震えながら、かつ大量の汗をかきながらの就寝です。
身体もダルいので寝返りもままなりません。
俺の身体、完っっ全にバグったな、と思いながら寝ました。
ーーーええ、人生で一番つらい就寝でしたね。寝ることがこんなにつらいとは。
え?ああ、コロナとは違うなとは直感的に感じましたね。なんというか症状が違う気がして。
うん、そうですね。この感じが1週間くらい続いたんじゃないかな。そういう病気なんですよ、デング熱って。
とにかく何もできないです。なにしてもしんどいんで寝ようとするんですけど、寝ることすらしんどい。夜中も1時間おきくらいに目が覚めてましたね。ーーー
”後日談ーインタビュー記事より抜粋”
◆入院編
地獄の夜を過ごした翌朝、身体のダルさは幾分マシになっておりました。
多分長風呂とプールで痛めつけた分がなくなったのでしょう。
熱は変わらず39℃。立っていると腰のあたりがダル痛い感じでつらかったです。
ということで病院に連絡。
今回は南ジャカルタにあるPondok Indah Hospitalへ。
こちらにはJ-Clinicという日本語対応の病院も併設されており、そちらにかかることにしました。
しかしこのコロナ禍、37.5℃を超える人は問答無用でコロナ緊急外来の方へ飛ばさられるらしく、コロナではない病気の人の対応が遅くなってしまうとのこと。
WhatsApp(ラインみたいなアプリ)でのオンライン診療の後、
ドライブスルーでの検査をする流れが一番良いとのことで、そうすることにしました。
WhatsAppで診療を行い、多分コロナじゃなくてデング熱の可能性が高いと指摘されたうえ、時節柄一応ということでPCRと血液検査をやることになりました。
その際に薬もいただきました。
結果はその日の夜に出て、デング熱と判明。
入院が必要なので来てくださいと出頭命令が下されます。
翌日が日曜日だったので翌々日の月曜日出頭です。
デング熱の場合、入院の要否は血小板の数値のようです。
ここまで下がったら入院、というラインがあるようですが、
たいていの場合これを軽々と下回っていくので、ほぼ入院確定と思っていた方が良さそうです。
そして翌日。
ここで初めて病院に入りました。
入口で検温し、38.5℃となった私ですが、J-Clinicに行くんだと伝えたら普通に入れました。。。
このあたりはさすがインドネシアといったところですね。。こわい。
病院では再び血液検査と点滴。この血液検査で入院するか決めるようです。
で、結果、入院しましょうということでした。
しかし、病室がいっぱいだから今日入院できない。
明日朝一で名前書いておくからまた明日来てくれないかと。
まさかの人気焼き肉店みたいなスタイルで明日出直すことになりました。
結局入院は発症から4日後となりました。
この段階で症状は悪化の一途をたどっており、めまい、頭の重さ、下痢、食欲不振まで追加されていました。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・おい、ここまでで2500字も書いてるぞこいつ。
・・・・記事を2つに分けさせますか?
・・・・・いや、いい。このまま続けさせてしまえ、どうせだれも読みゃしない。
・・・・・・・了解です。
◆病院での生活
ということで無事入院できました。
相部屋という選択肢もないことはないのですが、
インドネシアの人は簡易ベッドを持参して、泊りがけでずっといるため、
めちゃくちゃ賑やかでお勧めできません>_<
というわれたので迷わず個室を選択しました。
病室はこんな感じ。
日本の病院よりいいかもですね。
ソファはベッドになるタイプで、付き添い者の泊り対応もばっちり。
シャワーとトイレもあり、テレビはローカルですが、YouTubeが見れる優れもの。
アカウントがあればnetflixも見れました。
僭越ながら不満があるとすれば2点。
ご飯と見回り体制。
看護師さんが夜中2時間おきくらいにきて血をとったり点滴をいじくったり熱を測ったり。。。
ただでさえ眠れないのになぜ今なんだ、、、と悶えながら血を抜かれてました。
昼間は割と放置気味なのに。。
あとはご飯。
写真失念してしまったのですが、毎食献立があり、
アジアン、ジャパニーズ、ウエスタン、インドネシアから選ぶスタイルです。
気は利いているのですがなんとも絶妙に舌に合わない。。。
一度選択した
ちなみに、今回は保険で対応できましたが、費用について。。。
初日のオンライン診療とドライブスルー検査:
5Juta(4万円くらい)
入院5泊:
23Juta(18万円くらい)
こんな感じです。いやですね。
自腹だったらと思うと震えますね。
入院5日目の血液検査で血小板の数値が状況傾向にあると確認できたところで、
無事退院となりました。
退院時には微熱と全身の赤みは残っておりましたが、入院するほどではないということでしょう。
ということでインドネシアでデング熱にかかった人がいたらぜひ参考にしていただければと思います。
ありがとうございました。